おはようございます😃
随分昔、デザインの現場という雑誌の特集で、建築家でありグラフィクデザイナーでもある「セルジオカラトローニ」さんが、東京のもっとも美しいプロダクトを見つけるという企画がありました。
このセルジオ氏、プレゼンも独特で「日本人は建物のプレゼンなのに、なぜ大量の分厚い企画書なんてもってくるんだ? 僕はモックアップしか作らないし、それでこと足りる」そんな方です。
秋葉原の街を歩きながら、当時世界最先端のガラケーデザインの感想をきかれ「これはひどい!すべてだめだ!」と一蹴していたのを覚えています(iphoneのある現在ならよくわかりますが、当時この意見は新鮮でした)。
そんな感じで、色々とデザインをバッサバッサ斬りつつ、ベストプロダクトを探していくのですが、最後にこれが日本のデザインの最高である!と決定したものが、なんと「竹でできた和菓子の和楊枝」でした。
その和楊枝、たまたま宮内庁御用達の有名なもので、一本一本竹の表情が違って美しいとのことでした。
こういった外国の方からの目線で日本を見ると、気づかされることがあります。
日本はいつの間にか技術立国としてもてはやされ、勘違いをしてしまっているのではないか?
もっと美を優先していた国だったはずなのに。
昔から備わっていた日本人のワビサビの美意識を忘れてしまっているように思います。
自分のことはなかなか自分ではわからないものです。
私にできることはほんのわずかですが、ブランディングの力でもっと世界で戦える日本企業が増えていくといいなぁと心から願います。
そうそうセルジオ・カラトローニさん曰く「今日はどんな色のどんな服を着ようか?」これすらもデザイン。
デザインは誰でも日常思考してる作業なんだそうです。
さぁ今日はどんな服装で出かけようか?
これジョブズが聞いたらキレますかね?(笑)
今日も一日頑張ろうー!