ブランドデザイン

アートディレクターという仕事

おはようございます😃

アートディレクターとデザイナーの違い、明確にわかりますか?
このあたりの定義は昔と今ではだいぶ変わってきているように思います。
DesignとDESIGNでも海外では意味がまったく違いますしね。
前者は視覚的な意味合いで、後者は思考のことをいいます。

アートディレクターという言葉も広告全盛の時代には、紙面の取りまとめ的な立ち位置で受け止められていました。
最適な表現のできるグラフィックデザイナー、コピーライター、カメラマン、イラストレーターさんなどをピックアップして、紙面ビジュアルの最適解を作る人。そんなお仕事。

現在、ファッションの世界でも、すでにファッションデザイナーという言葉は使われなくなってきました。
服のデザインはもちろんですが、年間のコンセプトやテーマ、ショー全体のブランド世界観をコントロールしているわけですから、クリエイティブディレクターという肩書きになっているわけです。

アートディレクターにおいても、現在ではもう少し視座においての違いで使われていると思います。
「マンションの前の木を切ってほしい」との依頼があったとします。
綺麗に木を切る人をデザイナーと呼ぶのなら、その木は、どんな目的があって切るのか? その目的は切らずして別の方法で解決できるのではないか?
そんな与えられたフィールドを超える発想(視座)の思考・クリエイションがアートディレクターであると。

グラフィックデザインという仕事自体もPCなどの普及で大衆化され、人によってはその価値をとても低くみられがちになっていると思います。
多くのプロのグラフィックデザイナーは、クリエイションをするとき、このようにもっとテーマから向き合い、答えを導き出しているのだと思います。
そうするならば、PCを使って綺麗に整える素人が増えた現在、そろそろグラフィックデザイナーという肩書きは、アートディレクターに置き換えて行った方が良いように思います。
もしくは定義を曖昧にすべきではないと思っています。

ブランドデザインにおけるクリエイティブは、グラフィックデザイナーという視座ではビジュアライズできません。
ブランド要素は単体のマーケティングデザインではなく、もっと上流思考からの発想と一貫性をもったビジュアルづくりが必要だからです。
なので、グラフィックデザイナーという肩書きは僕の名刺では消しています。その視座のお仕事はしたくないからです。
なにかと都合のいい「デザイン」という言葉ですが、それゆえに誤解も生まれやすいので、ここは一貫してアートディレクターと名乗っています。
また時にブランドクリエイティグディレクターなど、使い分けもしています。
僕の定義かもしれませんし解釈ですが、ブランドデザインは、グラフィックデザイナーではなくアートディレクターでなければできないですよ!
というお話でした!

今日も一日頑張ろうー!

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